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企業の理


代表取締役社長インタビュー

お客様の声に耳を傾け、高い技術力と生産性をもとに高品質な製品を提供

日本パルスモーター株式会社について教えてください。

本社エントランス

1952年の設立以来、「動かす」そして「制御する」ことをテーマに高い技術力と生産性を発揮しながら精密モータの製造を行ってきました。
社名にパルスモーターとありますが、モータから制御用IC、最近では医療分析向けの自動化装置の開発にも取り組むなど、さまざまな領域を網羅するモーションコントロールメーカーとして、産業機械、医療、半導体、バルブ、防衛、宇宙など幅広い業界のお客様に質の高い製品を提供しています。

拡大する事業領域について、これまでの経緯を教えていただけますか。

実は商社としてスタートしましたが、お客様のご要望にお応えするうちにメーカーとしてタイミングモータを製造するようになりました。
その後、産業界の需要を見定めステッピングモータの開発・製造に着手すると、普及しはじめた電子タイプライター用に、ステッピングモータの需要が急増しました。その後もワープロ、パソコン、プリンターなどOA機器で使用され、海外や日本の大手企業、メーカーに製品を提供してきました。

しかし、順調だったステッピングモータも、徐々に競合企業が増加、価格競争が激化するなか、薄利多売の事業モデルを継続するのではなく、独自製品の開発、ニッチ市場の開拓など事業領域を広げる選択をしました。まずは、ステッピングモータにギヤを取り付けた製品を開発すると、国内の主要エアコンメーカーで採用されることになり、空調機器の冷媒を制御する弁を操作するためのステッピングモータは、現在でも相当数の供給を行っています。
この空調機器用のモータは、お客様仕様で特殊なカスタマイズを行っていて、単純に他社製品に置き換えるというわけにはいかないほどに製品の完成度が高まっています。

お客様の話に耳を傾け、ご要望にお応えすることは、私どもにもメリットがあり、競合他社に対する優位性を築きます。経営理念にもあります顧客第一主義を貫き、他社には真似のできない製品を提供することで事業の可能性が広がりました。


動作精度に自信、回転運動を直動運動に変換するモータに注力し新たな可能性を模索

現在、注力されている製品について教えていただけますか。

まずは、回転運動を直動運動に変換する直動型ステッピングモータがあります。
これまでは、お客様が自社製品において直動の動きが必要な場合、回転用のモータに、お客様が直動の機構をつけて製品にしていたのですが、お客様への手離れをよくするためにモータ自体で直動の動きができるよう工夫し直動型ステッピングモータを開発しました。我が社では、これをリニアステップと呼んでいます。通常のステッピングモータをベースにロータ(めねじ)とシャフト(おねじ)により、回転運動を直動運動に変換しています。
ベースがステッピングモータのため制御が簡単であること、シンプルな構造、高ネジ効率・大推力化などの特長があります。

リニアステップ製品に関しては、以前、自国製のモータを使用していた米国のお客様から、精度や特性にバラツキがあるため、なんとかできないかと相談されたことがあります。そこで、標準品のサンプルを提出しお客様に調べていただいたところ性能のよさを認めていただき製品の供給が始まったことがあります。その後、先方の仕様に合わせ独自のカスタマイズを行ったのですが、現在も継続的に製品を納入しています。先方の技術担当者と話をすることがあるのですが、「頭痛のタネがなくなった。日本パルスモーター製は、動作精度がとても優れている」と話してくれました。
日本市場においては、一次、二次、三次試作と結果がでず、その後も試行錯誤を重ねながらお客様の要望を満たすまで製品の精度を高めた事例があります。
現在、私たちがターゲットとする市場で医療機器、血液分析の自動化装置を製造しているお客様に対しては、どうしても結果が必要でした。最終的にお客様との協働で満足していただける段階まで製品の完成度を追い込むことができ、これを足がかりに、医療機器分野への事業領域の拡大が進みました。

リニアステップ以外には、どのような製品がありますか。

同じく回転運動を直動運動に変換することができるサーボモータの一種でシャフトモータがあります。我か社では、コアレスタイプのシャフトモータを採用していて、その特長としては、シャフトと可動子(コイル)の間に吸着力が働かないためコギングなくスムーズに動作することがあげられます。シャフトモータ自体は、マグネットが内蔵されているシャフトと可動子だけの製品ですが、適切なコントロール系の使用により、複雑な動きで目的に適ったコントロールが可能となります。高速動作やナノレベルの位置決めなど高い動作精度を誇りますが、電子顕微鏡のXYステージなどでは超低速動作の用途においても需要があります。また、XYステージは、シャフトモータを使用したステージ製品として、パッケージとしての取り扱いもあります。

リニアステップ、シャフトモータ、今後の可能性はいかがですか。

ふたつの製品は、種まきがようやく終わり利益が出始めている段階、まだまだ成長過程にある製品です。モータ単体ではなく、制御にはコントローラなども必要になりますので、それらの品揃えを含めラインアップを充実させ次世代の柱になる事業を育てていきたいと考えています。


海外での生産拠点、販売地域の拡大

グローバルな展開についても教えていただけますか。

海外への進出は、ここ10年ほど積極的に行っています。コスト競争力を高めるために、中国、フィリピンに生産拠点を持ち、製品のほとんどを日本国内に供給してきました。今後は、地産地消ではないてすが、海外工場製の製品は、モータ需要の拡大が見込める中国、ASEAN諸国の市場に供給していくことを考えています。海外工場においては、コスト削減のため、工場の自動化の準備も進めています。

事業領域拡大、海外展開に際し、新たな人材の採用も必要と思われます。求める人材像などは、ありますか。

現在、管理部で採用を行っていますが、入社後必ずしも日本国内の勤務になるわけではなく、NPMグループ会社内で海外勤務になる可能性があることをお伝えしています。今後は、中国、ASEAN諸国などのお客様との関わりが増えるなか、多少は英語も話せ、状況により積極的に海外で働ける人材が必要だと感じます。
実は、私自身、入社5年目に米国の関係会社に行き、以後22年間海外勤務を経験しました。その間には、NPAの立ち上げに尽力した経験もあります。私の場合、会社の費用で海外にいけるのは恵まれている、と軽い気持ちでしたが、今考えると大きなチャンスだったように思います。このような経験から、チャレンジや変化を前向きにとらえ、そこで学ぶことができる人と仕事をしていきたいと思います。