パルスコントロール ローカルデバイス
Motionnet構築用の1軸制御(パルスコントロール)ローカルデバイスで、パルスコントロールLSIの最高機能シリーズ「PCL6000シリーズ」1軸分のスペックを備えております。
複数個使用することにより、Motionnetを経由した2軸間の円弧補間、2軸以上の直線補間制御が可能です。動作中の速度および目標位置のオーバーライド、三角駆動回避機能、バックラッシュ補正、停止時の振動抑制、ソフトリミット、多様な原点復帰シーケンス、機械系入力、サーボモーターインターフェース、数々の機能を装備。これらの豊富な機能により複雑なモーションコントロール・システムを容易に構築できます。
デバイスの汎用入出力/軸制御のステータス情報は、サイクリック通信で常にセンターデバイスと通信が行われ、軸制御コマンド・レジスタ情報の読み書きは、データ通信によって行われます。
モーションネットの通信+軸制御を1チップで実現しているので省スペース化に貢献します。
関連ページ
特長
G9103C 64個接続時
◆Motionnetを経由した、任意の2軸間の円弧補間、任意の2軸以上の直線補間制御が可能
◆最高出力周波数:6.66Mpps
◆アップ/ダウンカウンター:3個/軸内蔵
・28ビット×2個6×+16ビット×1個
◆コンパレーター:3個/軸内蔵
コンパレーターとカウンターを利用することにより、下記の動作が可能
・割り込み出力、比較結果の外部出力
・動作の即停止、または減速停止
・ソフトリミット機能
・ステッピングモーターの脱調検出
・同期信号出力
◆動作中の速度および目標位置オーバーライドが可能
・汎用入出力数:汎用入出力1ポート (1ポート=8ビット) :1ビット毎に入力/出力の設定が可能
・通信データ長:1〜4ワード/フレーム (1ワード=16ビット)
・通信方式:I/Oポートはサイクリック通信、データ通信はトランジェント通信
・パルス出力形態:パルス信号出力と2相ステッピングモーター用励磁シーケンス出力の計12種類から選択が可能
・豊富な動作モード (20種類の動作モードあり)
・動作中に次動作のデータ (移動量、初速度、動作速度、加速レート、減速レート、速度倍率、スローダウンポイント、動作モード、加速時S字区間、減速時S字区間、補間動作関連) を書き込むためのプリレジスタを内蔵 (1段)
・手動パルサー入力端子装備 (32逓倍&2048分周機能あり)
・22種類のエラー要因と18種類のイベント要因で割り込み信号を出力可能 (イベント要因はレジスタで選択可能)
※旧バージョン:G9003、G9103Bは、2019年7月に生産・販売中止を予定しております。
お客様の新たな開発テーマには、最新バージョン:G9103Cをご検討いただけますようお願い申し上げます。
関連ページ:製造中止のお知らせ「シリアル通信LSI G9003, 9103B」
仕様
デバイスタイプ | ローカルデバイス (パルスコントロール) |
---|---|
パッケージ | 80 - pin QFP |
制御軸数 | 1 |
最高出力周波数 (標準、Max.) (※5) |
6.66Mpps |
CPUインターフェース | Motionnet用インターフェース |
電源電圧 | +3.0V ~ +3.6V |
基準クロック (標準、Max.) | 80または40MHz |
速度設定レジスタ数 | 3 (FL, FH, FA(補正用)) |
速度設定ステップ数 | 1 ~ 100,000 (17bit) |
速度倍率設定範囲 | 0.1 ~ 66.6倍 |
加速レート設定範囲 | 1 ~ 65,535 (16bit) |
減速レート設定範囲 | 1 ~ 65,535 (16bit) |
位置決めパルス数設定範囲 | -134,217,728 ~ +134,217,727 (28bit) |
スローダウンポイント設定範囲 | 0 ~ 16,777,215 (24bit) |
パッケージ外形寸法 (モールド部) (mm) |
12×12 |
周囲温度 | -40 ~ +85℃ |
S字加減速制御 | 〇 |
エンコーダー入力 (4逓倍まで可) | 〇 |
アップ/ダウンカウンター (現在位置カウンター) |
〇(各軸あり) 28ビット×2 16ビット×1 (※8) |
コンパレーター | 〇 28ビット×3 |
割り込み信号出力 | 〇(40要因) (※9) |
次動作用プリバッファー(プリレジスタ) | 〇(1段) |
次動作自動スタート制御 | 〇 |
パルサ—入力 | 〇(32逓倍&2048分周機能あり) |
直線補間 | 〇(※11) |
連続補間機能 | 〇 |
I/O(汎用入出力端子) | 〇(8点) |
リングカウント機能 | 〇 |
ソフトリミット機能 | 〇 |
5Vインターフェース対応 | 〇 |
RoHS2 | 対応 |
(※5) 最高出力周波数の標準値は、標準周波数の基準クロックを入力した場合で、Max.値はMax.周波数の基準クロックを入力した場合を表します。
(※7) PCL6000シリーズ、G9103Cは、 (減速時間) ≦ (加速時間×2) の範囲でスローダウンポイント自動設定が可能です。
(※8) PCL6000シリーズ、G9103Cには、偏差カウンタとして使用できるカウンタも装備しています。
(※9) G9103Cには割り込み信号出力端子がなく、ポート0の変化によりCPUに対して割り込みを行います。
(※11) PCL6115、G9103Cは複数個接続することにより、直線補間機能が使用できます。
(※12) G9103Cは複数個接続することにより、円弧補間機能が使用できます。
資料ダウンロード
G9103Cへの移行参考資料
生産・販売中止予定機種(G9003、G9103B)からG9103Cへ移行の際は、お手数ですが下記資料にて内容のご確認をお願い申し上げます。
G9103搭載ボード
[MNET-M321-MIAS] Motionnet モーション制御ボード(Panasonic MINAS対応)
[MNET-M331-J3S] Motionnet モーション制御ボード(三菱電機 MR-J3/J4対応)
[MNET-M341-S23S] Motionnet モーション制御ボード(安川電機 ∑V/7対応)
[MNET-M3A1-ARS] Motionnet モーション制御ボード(オリエンタルモーター αSTEP AR対応)
[MNET-BCD4020FUS] Motionnet 2相ステッピングモータードライバー