IoTサーボコントローラーTITAN 予知保全の取り組み

1. TITANエッジ分析ソフトウェア「2ndSight」

ARCUS Servo Motion社のIoTサーボコントローラーTITANシリーズにはエッジ解析アルゴリズム「2ndSight」が搭載されております。

2ndSightは摩擦値やイナーシャ、電流波形のFFT解析値などのデータをサーボコントローラーであるTITANが計算し出力する機能です。

2ndSightにより予知保全に活用できるデータを外付けセンサー不要で簡単に取得することが出来ます。

特集記事:IoTサーボコントローラーTITAN2ndSightで取得したデーターの可視化と解析

2. 弊社IoTシステム構成

アットマークテクノ社のエッジ端末「Armadillo-IoT-G4」を使用してTITAN、2ndSightのデータを取得します。
TITANとはRS485規格で接続されており、端末一台で複数台のTITANのデータを取得することが可能です。
エッジ端末には2ndSightのデータを取得し、データを可視化するWebサーバー機能を備えたソフトウェアがインストールされています。

取得したデーターはSDカードに保存されます。また、Webサーバー機能により、LAN接続された端末からデーターの可視化ができます。

3. ベルト試験機で得られた2ndSightデータ

ベルト試験機で得られたデータ結果を紹介します。

これは社内ベルト試験機の2024/1/1から2024/4/10までのクーロン摩擦、粘性摩擦、イナーシャのデータです。
この試験機は2024/4/10にアクチュエータのガイド部の潤滑不良により停止しました。
また、2024/2/8にテーブルに重りを乗せ負荷を追加しています。



2/8の負荷追加ではイナーシャに大きな増加が見られ、負荷の変更がデータに反映されていることが分かります。
また、4/10の試験機停止前にはクーロン摩擦、粘性摩擦が大きく増加しています。
この変化はガイド部の異常を捉えていると考えます。

4. 機械学習を使用した異常度の算出

異常停止したベルト試験機のデータから機械学習よる異常度の算出を行いました。
この異常度に対し一定の閾値を決めることで予知保全が可能と考えています。

データは試験条件を変更した2/8から4/10までのデータを使用し、
2/8から2/18までの10日間を正常データとして判定機に学習させ、全区間のデータの異常度を算出します。


仮に異常度の閾値を10とした場合、4/6に閾値を超えています。
4日前に故障の予兆を捉えていると考えます。

しかし、4/6以前にも異常度の変化があり、この時点で警告が出せるようであれば、予知保全に活かせると期待しています

予知保全にご興味がある方はお問い合わせください。

TITAN-SVX-ETH

Ethernet IoTサーボコントローラーTITAN

【特長】
・ほとんどのタイプのサーボモーターに対応: ステッピング、ブラシレスサーボ、リニア、シャフト、DC、ボイス コイル モーター各種
・一般的に頻繁に使用される通信方式に対応: イーサネット、USB、RS485
・多くの高度なモーション制御機能が付属: 自動パラメータ検出、自動チューニング、推力/トルク制御、およびマルチスレッド モーションプログラミング
・感覚的で使いやすいTITAN ソフトウェアを使用し、誰でもすぐにサーボモーションシステムを起動できます。
・2ndSight モーションエッジ分析アルゴリズムと新しい Arcus Servo 5.0 スタンダードにより、Industry 4.0/Industrial IoT の新興分野における新しい課題と要件に対応しています。

お問い合せ

製品について詳しく聞いてみたい。等どんな事でもお問い合せください。弊社担当よりご連絡差し上げます。

個人情報保護について