モーター|よくあるご質問(FAQ)

お客様からよくお問い合わせいただくご質問を、Q&A形式で掲載しております。

ステッピングモーター・シンクロナスモーター

ステッピングモーター・シンクロナスモーター

モーターの消費電力はわかりますか。

入力電力はおおまかには計算で求めることができます。コイル抵抗値と定格電圧から相当たりの電力を求め、2倍したものとなります(2相モーターのため)

例:PF25-48Q1 コイル抵抗値15Ω 定格電圧4.4Vなので、4.4^2/15=1.29W/相 よって、約2.6W
なお上記は停止時(0pps)の計算のため、回転中は励磁方式やパルスレートによって増減いたします。

両方向回転型のシンクロナスモーターを使用したいと思いますが、正逆回転させる為のコンデンサは付属品として同梱されていますでしょうか。

ご注文時にコンデンサ付きをご指定下さい。

PFシリーズで共振現象を引き起こす駆動周波数はいくらでしょうか。

駆動方式、モーターサイズによりますが一般的には100pps前後で発生しやすいとされています。
共振のほか乱調も考慮すると200pps程度までは要注意な領域といえます。

PJP28T32E16 巻線抵抗2.8Ω、定格電圧2.66V、定格電流0.95Aと書かれていますがドライバーの電圧が24Vなのはなぜですか。

HB型ステッピングモーターの多くは定電流駆動を前提としたコイル仕様となっておりまして、0.95Aの定電流駆動にてお使いいただくことをお勧めしています。

定電流駆動回路ではチョッピング動作によって24Vを高速でオンオフさせ、コイルに0.95Aの電流が流れるよう制御します。この際、コイルから見ると2.66V(実効値)の電圧が印加されている状態と同等になります。
※実際には負荷や速度により変化します。

PFシリーズのリード線の向き(角度)やリード線の長さのカスタマイズはできますか。

可能です。リード線は50mm以上500mm以下を目安にお願いします。
詳細はお問い合わせください。

最高連続応答周波数付近での連続運転は可能でしょうか(数ヶ月連続動作等)。逆に1時間に1パルス程度の動作は可能でしょうか、またその場合パルス幅はどの様にするのが良いでしょうか。

定格電圧、電流以下での駆動でしたら連続回転は問題ございません。

極低速の駆動も問題ありません、パルス幅については駆動回路のマニュアルを参照ください。

最低速度の規定はありますか。

特にありませんが、低速で使われる場合は振動が大きくなるほか共振や乱調が発生しやすくなりますので、駆動条件、励磁方式等を見直したほうがよい場合がございます。

減速機付きモーターのギヤ比が1/10の場合、トルクは10倍になりますか

計算上10倍になりますが、実際は減速機にギヤ効率があるため、10倍よりも少ない値になります。

シンクロナスモーターの正逆切り替えをリレーで行っていたところ接点が溶着してしまいました。対策はありますか。

市販されているスパークキラーを取り付けていただくような対策が考えられます。

シンクロナスモーターは可変速出来ないのでしょうか。

回転数は周波数に依存しますので、基本的には可変できません。
正確な一定速度を要求される用途に向いています。

シンクロナスモーターの連続回転での保証時間はありますか。

無負荷で3000時間 が目安となりますが、負荷や環境温度によって大きく変化しますので明確な基準はございません。
ご了承ください。

赤道儀に使う場合、追尾速度のほかに星を導入する時に増速減速又は反転をしたいのですが大丈夫でしょうか。

ステッピングモーターの使い方としては問題ございませんが、増速時はトルクの減少による脱調に、減速時は乱調や共振にご注意ください。

また減速機付きでお使いの場合、急激な反転は慣性負荷によってギヤ寿命に影響する場合がありますのでご注意ください。

ステッピングモーターを外部から回転させても問題ありませんか。

励磁・停止状態でホールディングトルクを上回る負荷が与えられた場合脱調しますがそれ自体は問題ありません。
無励磁の状態ではコギング(ディテントトルク)が発生し、コリコリとした抵抗感を感じます。

いずれの状態も発生する振動や逆起電力(発電)による影響がないことをご確認ください。

減速機付き仕様の場合は外部からの入力はおやめください。

両軸タイプはありますか。

カスタム対応可能です。お問い合わせください。

中空軸のモーターはありますか。

軸径によりますが、対応可能な場合もありますのでご相談ください。

PFCU30-24V4GM(1/12) 仕様に電圧は6.9Vと記載されていますが、この電圧で使用しないといけないのでしょうか。例えば12Vなどで使用することは可能でしょうか。

定格電圧は連続運転できる電圧となっており、12Vでも短時間であれば可能ですのでモーターケース温度が100℃以下となる条件であれば問題ございません。

モーター寿命の情報はありますか。

保証は1年となっておりますが、環境温度、回転数、負荷によって大きく変動するため定量的な規定ができません。
耐久性が要求される場合、実機評価する必要がありますのでご相談ください。

ステッピングモーターは軸受け以外摩耗部品がありませんのでブラシモーターに比べ長寿命、高耐久です。

スペックに「角度誤差:±5%」と記載されていますが、90°回転させた場合は90°±5%になるのでしょうか。

角度誤差は1ステップの誤差(例として7.5°の5%=0.375°)を示しており、累積はしません。

例えば上記で90°(12step)回転させた先での角度誤差としては90°±0.375°と考えることができます。
勿論ですが10回転(3600°)しても20回転(7200°)しても誤差は±0.375°です。

ファンモーターを探しています

ステッピングモーターは位置決め用モーターのため、残念ながらファン等の動力用途には適さないと思われます。

マイクロステップ動作について モーターの最高回転数が例えば1000PPSの時だとすると、1/16マイクロステップ動作をさせる場合はどうなりますか。

マイクロステップ駆動であっても、最高回転数は基本的にはフルステップとかわりませんが、励磁方式の差によって最高回転数が若干落ちる可能性があります。

フルステップと同じ回転数を1/16のマイクロステップで実現する場合は1000×16=16000PPSを入力します。
(ドライバー側の最大入力パルスレートにご注意ください)

減速機付きモーターにバックラッシュの記述があるのですが出力軸での角度でしょうか。

出力軸でのバックラッシュを規定しております。
実力値はもう少し良い値となっていますが、保証値を記載しております。

発電機になるモーターはありますか。

ステッピングモーターも軸を回転することで起電力は発生しますが、効率や容量の観点からは専用の発電機に劣ります。

熱源の近くにモーターがあり熱が伝わってしまうためモーターの外部温度が高温になってしまっています。コイル許容温度が120℃ですのでそれ以下なら問題ないでしょうか。

高温の目安としてモーター動作時にケース温度が100℃以下であればコイルは120℃以下と考えられるため、問題ありません。(ネオジム系マグネット仕様を除く)

100℃を超えている場合は熱源から離す、空冷する等の対応が必要と思われます。

リバーシブルモーターはありますか。

同じものはありませんが、瞬時に起動停止可能なモーターとしては両方向回転型シンクロナスモーターが相当いたします。

シンクロナスモーターの入力電圧を下げることで、回転数を下げて使うことはできますか。

シンクロナスモーターは周波数に同期して回転するため、電圧が低下するとトルクは減りますが回転速度は変わりません。

トルクが減ると負荷が増えた場合に脱調(停止)してしまいますので正確な回転数が維持できなくなります。

回転数を変えたい用途にはステッピングモーターをお使いください。

ブレーキ付のステッピングモーターを検討しています。

PULSERVOシリーズにはブレーキオプションがございますのでご検討ください。

使用環境温度が70℃を想定したステッピングモーターというものはあるでしょうか。

使用温度範囲はカタログ掲載製品では+50℃までとしておりますが、ケース表面温度100℃以下であれば条件付き(モーター温度上昇30K以下)でお使いいただくことができる可能性はございます。


カスタム対応も可能です、詳細についてはお問い合わせください。

PF25シリーズのモーターで2000rpm以上の定常回転は可能ですか。

PF25-24で試算して2000rpm=800ppsとなり、特性図からは定電流駆動であれば回転できると思われます。

2000rpm時のトルク特性等についての詳細についてはお問い合わせください。

商品を載せゆっくり回転させるための小型ACモーターはありますか。希望回転数 1RPM

シンクロナスモーターの減速機付で対応可能かもしれません。
一例としてはPTM-24AGシリーズ等がございます。

PFC10-20R6 定格電圧2.7Vに対し10V程度まで印加電圧を上げてテストを行ってみたいと考えておりますが、高すぎでしょうか。

本機種の弊社で定める定格入力電力は0.36Wとしています。
10Vでは5Wになりますので、あっという間にコイルが焼けてしまう可能性があると思います。

出来れば少しずつ電圧を上げ、モーター表面温度が100℃を超えないようテストしていただけますようお願いいたします。

PFCU20-40S4GA2 バイポーラ定電流で使用する場合の注意点を教えてください。

PFCU20-40S4GA2のコイル仕様は定電圧駆動を想定した仕様の為、特性を十分に活かせない可能性がございます。

定電流駆動で検討される場合、PFCU20-40W4GA2(40Ω、定格電圧5.5V)のほうがおすすめです。

PF35-24C1はコイル抵抗90Ωですが、コイル抵抗値60Ω程度の物がほしい。

60Ωに近い仕様として50Ω、65Ω等のコイル仕様がございます。
詳細についてはお問い合わせください。

減速機単体の取り扱いはありますか。

減速機単体での販売はしておりません。

医療機器クラスⅢで使用できる小型ステッピングモーターやリニアアクチュエーターはありますか。

お客様の責任の範囲で使用されている用途事例はございますが、明確な対応製品はございません。
詳細につきましてはご相談ください。

常用ギヤ強度、破壊ギヤ強度について教えてください。

破壊ギヤ強度とはギヤが欠けたり破損したりしてしまう恐れのある値です。

常用ギヤ強度とは連続運転の目安としての値です。

通常は常用ギヤ強度以下の値(負荷)でお使いください。

シンクロナスモーターで回転数が1500~1800RPMのモーターは有るでしょうか。

弊社シンクロナスモーター単体の回転数は、250(300)RPMおよび500(600)RPMのみとなっております。(カッコ内は60Hz)

PF25,PFC25シリーズはモーターの軸受部にベアリングを使用していますか。

カタログ品については(鉄系)焼結すべり軸受けですが、軸受部ベアリング仕様につきましてはカスタマイズ可能です。
お問い合わせください。

脱調しないステッピングモーターを探しています。

エンコーダー内蔵型でクローズドループ制御が可能なPULSERVOシリーズをご検討ください。

シンクロナスモーターで220V仕様はありますか。

一部機種で対応可能なものがございます。
なお法規制等の制約が生じる場合がございますので、詳細は納入仕様書にてご確認をお願いいたします。

PF25-24D1のシャフトの材質を教えてください。

ステンレスです。

連続駆動は問題ないでしょうか。

使用温度範囲内、定格電圧以下で駆動される前提で連続運転可能です。

その他の条件でもモーター発熱がケース表面にて100℃を超えない条件であれば連続運転が可能です。(ネオジム系マグネット仕様を除く)

PF35とPF35Tの違いについて HギヤとMギヤの違いについて

PF35に対しPF35Tは薄型タイプです。(特性も異なりますので正式には納入仕様書をご確認ください。)

HギヤとMギヤはいずれもφ35タイプのモーターと組み合わせができますが、外形形状のほかギヤ比、ギヤ強度等にも違いがございます。

PTM-24MGやPTM-24HGで50Hz、3RPMが欲しいのですがどうして無いのでしょうか。

ご希望に添えず申し訳ありません。減速比が設計困難のためラインナップにございません。

PF/PFCシリーズのコイル仕様Cコイル(12V仕様)を電圧12Vで駆動させた場合とDコイル(5V仕様)を電圧5Vで駆動させた場合のトルク特性は同じですか。

ほぼ同等になる様に設計されてます。